東京ドームの程近く、隠れ家のようなすてきなアトリエがあるとうかがい、お邪魔しました。
その名は「105(イチマルゴ)版画室」

エントランスを入るとすぐに目に飛び込んでくる、真っ白な壁と天井に、使いこんだ足場板の床。なんともセンスのいい、おしゃれな空間が開けています。

手前部分がミーティングや休憩をしたりする、いわばリビングスペース。左手奥に見えるのが制作スペースです。

美しい色に染め上げた布が、ふわりと天井からさがり、無造作に置かれた額には、
色とりどりの版画の作品が心地よく並んでいます。





机や道具が並ぶワークスペース。洗面スペースでもある後ろの壁には、鋼板がそのまま貼ってあります。

天井、床、壁、と、それぞれ異なる内装素材が、ちょうどよくお互いを引き立てあって、いいかんじ!
版画(シルクスクリーン)がメインのアトリエですから、絵の具が落ちるなんてことも、しばしば。

でも、すでに使いこんだ足場板の床なので、
少々の汚れも全く気になりません。

傷も汚れも、味わいになってしまう足場板は、
アトリエには最適素材まちがいなしですね。




こちらは、ベランダ。

都会の真ん中だというのに、目にいっぱいのグリーンが飛び込んでくるベランダがあるなんて、なんて癒されるんでしょう。

左の写真のように、愛犬のKくんもすっかりお気に入りのようです。








  近藤直子さん:版画家

この105版画室のオーナーは、とっても爽やかで美しい版画家の近藤直子さん。
シルクスクリーンを始め、本の装丁画も多数手がけています。
また新聞小説の挿画もされていたことがあり、最近は布を染めることにも力をいれているそう。

「色を扱う版画のアトリエという性格から、最初はすべて白で統一した内装を考えていました。
でも、足場板を使ってみて、すごく全体の雰囲気がバランスよくなった気がします。
本当によかったと思っています」と近藤さん。

このアトリエは小学生のお嬢さんも、とても気に入っていて、学校から帰ったときには、まずこちらに寄られるのだとか。


お訪ねした後しばらくたってから、
「リビング部分のテーブルも足場板のものにしました」
とテーブルでくつろぐスタッフの写真を送っていただきました。

確かに、シンプルな中にも、ほんのりと温もりのある
スペースになっているようです。

近藤さんの素敵な作品は、HPでもご覧になれます。

※105版画室 
HP:https://www.ne.jp/asahi/105/studio/105.html
ブログ:https://plaza.rakuten.co.jp/macade/







※ 設計・監理:アーキテクト・カフェ
https://www.architect-cafe.sakura.ne.jp/project/045/list.htm

※ 施工:エビスヤワークス
https://www.yebisuya-works.com/menu.html



(参考)「105(イチマルゴ)版画室」の施工について by 足場板の伝道師